【オランダ】海外移住ログ

オランダでの生活関連のブログ

香港法人設立から、口座開設、年間維持費について

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2015年に香港法人と新規取引のため

香港法人を設立したのですが、

香港法人といえば

法人税が17.5%の税率とキャピタルゲイン非課税
ノミニダイレクターが認められており、一次は非居住者でも簡単に

口座開設ができたため、話題になった香港法人ですが

設立から振り返り現在の状況にまとめてみました。

 香港法人設立方法

 香港で、非住居者が法人設立をすること自体は難しくありません。

香港も法人税を優遇し、企業誘致を進めていることもあり

さらに、ノミニーダイレクター制度もあるため、

実際にすんでいなくても、法人設立は可能です。

私の場合は、会計事務所にお願いして法人手続きを進めました。

法人設立に関しては、オランダ、香港、ドイツでも

非住居者の法人設立はハードルは高くはありません。

※VISAを取得する場合はまた、話は別です

香港銀行口座開設

私は、オランダ、香港、ドイツで事業立ち上げを経験して感じたのが

法人設立自体は非住居者でも比較的に簡単にできるのですが

銀行口座開設のハードルは難易度が高いです。

 

2010年頃の香港は、法人,個人に関わらず

非住居者ではなくても、誰でも容易に銀行口座が開設することができました

また、申込時に通訳を同席できるので

現地語、英語ができなくても簡単に口座が作れたのです。

 

しかし、この口座開設の容易さが逆に仇となり

2012年2015年にHSBC銀行が、マネーロンダリングに利用されていることが

発覚し、多額のペナルティを科せられこの頃から

審査が厳しくなり、現在では通訳の同席などは認められず

個人口座を開設することもできないくなっています。

 

私が口座を開設した際は、通訳の同席は認められないため

現地のビジネスサポートを行っている

株式会社みかん箱さんに協力いただき

銀行員が聞きたい質問を、事前に把握し

法人概要資料に全て明記し、銀行員との面談でなんとか切り抜けました。

 

オランダでも、ドイツでも、香港でも銀行側が聞いてくる質問は

大体同じです。

全て、マネーロンダリングがないかということを中心に

質疑応答をしています。

 後はビジネス内容を説明できたら、問題ありません。

HSBC銀行Business Information Declaration Form

ある日、HSBCから

Business Information Declaration Formというレターが届きました。

これは、ランダムに法人情報を確認更新してくださいという内容です。

 

かなりの提出書類と、記載項目があり(英語か中国語)

銀行用語の英語もオランダのものとは異なるため

かなり苦戦しました。

 

まずざっとみて、自分で完成させるのは無理だと判断し

口座開設時のお世話になった株式会社みかん箱さんに

再度依頼しましたが、それでもかなりの工数を取られ

みかん箱さんの素晴らしいサポートのおかげで

何とかケースクローズできました。

 

ちなみにこの通知が来て、期日内に対応できない場合は

口座が完全にクローズされてしまいます。

香港外と取引がある、法人はいつか必ず来ると思いますので
対応が必要です。

香港法人維持費

 そんなわけで香港法人2期目の決算も終了し

HSBCのBusiness Information Declaration Formも乗り切ったわけですが

大体年間にかかる最低維持コストが最低50~60万円(日本円で考えると)

程度かかります。

 

設立当時の取引も現在は、終了しているため

今後、クローズするか売却する予定です。

 

香港法人まとめ

・法人税が安いため、香港法人で取引を見込めるのであればまだまだメリットはある

・現在は非居住者の銀行口座開設は法人のみ(ただし、通訳は同席できません)

・銀行審査がかなり厳しい(以前が甘すぎただけかと)

・法人の最低年間維持コストが60万円程度

上記を踏まえ、非居住者が香港法人を設立する場合について記載してみました。