2018現在のオランダ移住や費用についてまとめました。
オランダに移住して6年たった私ですが、
メディアの影響もあり、今もなおオランダ移住が話題になっています。
今日は、私が2018年現在の移住について
移住を検討している方向けのまとめ完全版を書きました。
※3000文字越え
移住するには4パターン
移住するには、滞在許可と労働許可を取得する必要があります
この許可を取得する、現実的な方法として
知的労働者向けビザ
30歳未満€3,229以上
30歳以上€4,404以上
上記条件の月収をもらえる企業で働くことが確定しており
企業からこのVISAを申請してもらう。
駐在員の方達はこのVISAです。
※企業は移民局のパートナー企業になっておく必要あり
個人事業向けビザ
日蘭協定を利用し、フリーランスとしてオランダでビジネスを始める
最低資本金として、€4500の残高証明や事業計画書など必要ですが
日蘭協定がある為、よほどの事がない限り許可されます。
こちらのVISAでオランダに移住している方も多いです。
起業者向けビザ
フリーランスではなく、オランダ法人(B.V.)を設立し雇用を目的として
起業する場合はこちらです。
こちらも、個人事業主と同様日蘭協定の適用範囲ですので
よほどの事がない限り許可されます。
更新時に月収€3800の報酬がある事が前提条件です。
配偶者向けビザ
オランダ国籍保有者、オランダ滞在許可を持っている方の配偶者(パートナーもあり)
ようのVISAです。
こちらの場合一定の期間を過ぎると、
期間延長のために市民化テスト(オランダ語の試験)をクリアする必要があるようです。
ざっと説明すると上記4つが、滞在、労働許可が認められるVISAです
オランダ移住費用、税金などお金に関すること
目的は、それぞれちがえど日本とオランダの物価については非常に気になるところだと思います。早速比較していきましょう。
税金について
法人でいえば法人税、個人で言えば所得税などがかかります
法人税
オランダの法人税については
課税所得20万ユーロ未満は20%、20万ユーロを超える課税所得については25%徴収されます。
日本の法人税は(2018年4月からの税率)
資本金1億円以下
年400万円以下の所得:21.42%
年400万円以上800万円以下の所得:23.20
年800万円以上の所得:33.59%
いずれにしても、オランダよりは高い税率の為法人税はオランダの方が安い
個人所得税
オランダの所得税に関しては4段階の累進課税となってます
最小36.55%~最大51.95%
※年間所得
※円換算は8月のレートで1ユーロ=129.06円で計算しています
日本の場合は最小税率5%
最高税率が45%なので
個人所得税に関してはオランダの方が多く税金を納めることに。
ただ、オランダは所得税が高い分福祉が手厚いので
高速道路が無料だったり、子供の学費がただだったり
色々な手当てがあったりするので、日本と比べ福祉に関しては手厚い国です。
消費税
日本は一律8%のため、消費税に関して言えば圧倒的に日本の方が安いです
仮に2019年に10%になったとしても、日本の方が消費税は安いです。
物価について
住居、水道光熱費、食費など
ライフラインに関する物価をについて
住居
オランダの住居は基本的に
家具付きか、家具無しかで大分変ってきますが
一般的に家族3名から4名で、家具付きの家を借りる場合
€1,800から€2,500/月が家賃の目安です。
単身の場合は、現地の方とルームシェアなど見つけると
€450-€700/月でルームシェアできるようです、探し方としては
Amsterdam RentなどのキーワードでFacebookグループで検索して皆さん探しているようです。
日本のように一人暮らし向けの物件が少ないです。
なおオランダは住居不足のため、気に入った物件はその場で申し込むことを
おすすめします。
一軒あたりの申込件数は20名くらいになるので、その中からオーバーが抽選するのが
一般的です。
賃料については、日本と比較するとオランダの方が高いです。
水道光熱費
我が家を基準とすると(家族4名)
・ガス、電気:€210
・水道:€100
合計:€310/月
日本でも水道光熱費が3万円程度でしたので
為替を1:1で考えると同じ程度だと思います。
※現地に住むと収入が€なので物価指数は為替を1:1で考えてます。
食費
現地のスーパーで現地の食材を購入している分には
日本とさほど変わらないですが、
オランダの主食がパンやジャガイモとなるため
お米などの日本食を購入すると、割高です
また、外食はオランダは日本と比べ高いです。
ラーメン指数で行くと1杯€12~€15。
まとめ
現地の方達と同じように、かなり節約すると
日本と比べ同じ程度で節約できるかもしれませんが
普通に生活していると、やはりオランダの方が物価が高いです。
個人で移住を検討している方へ
オランダ移住は、日蘭協定があるため
他国と比較すると、移住のハードルは低いと言えます。
ただし、十分な準備をおこなう必要があります。
特に初期費用を十分に考えておかないと
移住どころか、生活がままらなくなってしまいます
フリーランスで移住する費用
ざっと必要な内容を書き出してみました
必要書類取得費用(戸籍謄本とアポステーユ認証)
渡航費(航空券)
住居契約(前家賃、敷金礼金 約賃料の3カ月)
滞在許可申請手続き(サポートが必要な場合はサポート費も考慮)
商工会議所登録料
資本金(最低€4500の預金証明)
概算で約€9000程度は見ておいた方が良いでしょう。
月の生活費
また、渡航後に水道光熱費、食費がかかるので
家賃+€200+食費+健康保険=出費
1人当たり最低€1500以上は見ておいた方が良いです(節約した場合)
※外食や交際費はいれておりません。
私のアドバイス
やはり、移住するだけでもかなりの費用がかかり
さらに、毎月の生活費もかかるため
移住後も定期的に収入が見込めるように
準備しておくことが大切だと思います。
仕事が場所に依存しないような、クライアントを持っている
または、定期的な収入があるかたなどが良いかと思います。
もし、その様な収入がない場合は
移住の計画を立てて、最低25万円以上は
毎月収入を確保できるように準備してから来られると安全かと思います。
一応現地でも、レストラン系では比較的簡単にアルバイトは見つかると思いますので
安定した収入がない場合は、現地の求人を探してみるのも手です。
ちなみに、オランダでは英語がつうじますが
オフィシャルな手紙はオランダ語です。
PDFにして、英語や日本語に翻訳して解釈するなどの手間がかかります。
英語は日常会話程度話せたら、生活には困らないかと思います。
まとめ
・税金、物価は日本の方が安い
・法人税はオランダが安い
・オランダは英語が通じる
・仕事は住居に依存しない、収入があるのがベスト
・ただし、ない場合は現地のアルバイトもある
・移住の費用は約€9000は見ておいた方がよい(起業者)
・日蘭協定でほぼVISAの許可される(起業者)
移住に関するサポート業者、弁護士
現地で全て自分で行うのは、難しいと思われます
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ADAM & WOLF 移民弁護士事務所
オランダの移民弁護士で日蘭協定を使った滞在許可、労働許可の第一人者