【オランダ】海外移住ログ

オランダでの生活関連のブログ

(23年版)オランダに個人事業主VISAを取得して移住する方法

オランダに移住を検討している方に向けて、この記事では、2023年のオランダで個人事業主VISAを取得するための手順を解説します。

オランダでビジネスを始めたい、自分のビジネスを持ち込みたいと考えている方は必見です。

この記事を読むことで、オランダでの移住までの流れが明確になり、スムーズな移住の手続きができるようになるでしょう。

VISA取得から移住までの流れ

始めに全体の流れを説明します。 要約すると以下6つの手続きを行うことで、VISAの取得と移住することができます。

  1. ビジネスプランの作成
  2. 住居の契約
  3. VISA申請の準備
  4. VISA申請の提出
  5. オランダ入国
  6. 個人事業主登録
注意事項

手続きとは別に、資本金として4,500ユーロ(円換算でも構いません)の口座残高証明が必要です

それでは、各項目ごとに詳しく解説していきます。

日本国内でやっておく手続き

オランダ移住の準備で、日本でしかできないことがありますので、先ずは日本滞在中にやるべきことからご紹介します。

戸籍謄本の取得と証明手続き

始めに、本籍地の市区町村役場で戸籍謄本全部事項証明書を取得します。

注意事項

登録している本籍地以外では取得できません

戸籍謄本の証明手続き

戸籍謄本を取得したら、外務省(日本国内)における証明(公印確認・アポスティーユ)をおこないます。
ここでは、一番手続きが簡単なワンストップの郵送手続きについて記載します。

郵送する書類

  • 取得した戸籍謄本(発行日より3か月以内の原本)
  • 公印確認申請書またはアポスティーユ申請書
  • 返送先を記入した封筒(レターパック等)

申請書は外務省のこちらのページからPDFをダウンロードできますので

  • 公印確認申請書(AUTHENTICATION)
  • アポスティーユ申請書(APOSTILLE)

を記載例を確認しながら、ご記載ください 詳細は、外務省の海外渡航・滞在ページでご確認できます。

住居の契約

オランダ移住で一番難易度が高いのが住居の契約です。
オランダは慢性的な住宅不足と物価が高く住居の家賃が高いという問題があります。
22年の発表によると、オランダの平均家賃は1,184ユーロ(約16万円)でした。

実際にオランダの住宅を探すには以下の方法があります

不動産エージェントを利用する

不動産エージェントに依頼して、自分に合った物件を探してもらう方法です。
オランダでは不動産エージェントが非常に多く、英語が話せるスタッフも多いため、外国人でも利用しやすいです。
ただし、エージェントに手数料を支払う必要がある場合があります。

オンライン物件検索

オランダには多くのオンライン物件検索サイトがあります。
その中でも大手のサイトとしては、Pararius、Fundahuis、Kamernetなどがあります。
物件の種類や価格帯などで検索でき、写真や詳細な説明も掲載されています。

友人や知人の紹介を利用する

オランダで住んでいる友人や知人がいる場合は、その人たちから情報を得ることもできます。
自分が住みたい地域や予算を伝えておけば、紹介してもらえる可能性があります。

フェイスブックのグループを利用する

オランダには、フェイスブックのグループで物件情報を共有しているものがあります。
例えば、「Amsterdam Apartment Rentals」というグループがあります。
加入すると、物件情報や、部屋のシェア情報などが得られるかもしれません。

これらの方法を組み合わせて、自分に合った物件を探すことができます。

ビジネスプランの作成

ビジネスプランは以下参考に作成していただいたら大丈夫です。

  1. エグゼクティブサマリー
  2. 会社概要
  3. 市場分析
  4. 組織と管理
  5. サービスまたは製品ライン
  6. マーケティングと販売
  7. ファイナンシャルプラン それぞれ概要を説明します
エグゼクティブサマリー

ビジネスプランの概要を簡潔にまとめたもので、ビジネスの主要なアイデアや目標、市場の状況や競合環境、資金調達の計画などを紹介します。
これは一番最後にビジネスプランが完成してからまとめたものを記載しても良いです。

会社概要

ビジネスを行う会社の概要を説明する項目で、会社の名称や住所、ビジネスの目的や戦略、事業内容、経営陣のプロフィールなどを紹介します。

市場分析

ビジネスが展開する市場の状況を分析する項目で、市場規模や市場成長率、市場動向やトレンド、競合環境などを調査し、自社製品やサービスの需要や競争力を評価します。

サービスまたは製品ライン

提供するサービスや製品の特徴や仕様を説明する項目で、製品やサービスの概要、特長、価格、販売ルート、競合製品との比較などを紹介します。

マーケティングと販売

製品やサービスを顧客に届けるためのマーケティング戦略や販売計画を説明する項目で、ターゲット顧客やマーケティング手法、販売目標やプロモーション活動、販売チャネルなどを紹介します。

ファイナンシャルプラン

3年分のビジネスを行うための資金調達計画や予算、収支見通し、収益性の分析などを説明する項目で、ビジネスを運営するために必要な資金をどのように調達し、どのような収支構造でビジネスを展開していくかを示します。
これが一番重要な項目でもありますので、会計士に見ていただくのが良いでしょう

ビジネスプランのサンプルを作っておきましたので、作り方がわからないという方は参考にしてみてください。

銀行の残高証明

VISAの申請時に個人が起業して当面十分な資金があるかも審査の対象です。
個人の銀行に4,500ユーロ以上の残高証明を英文で提出することが必要です。
そのため、日本に滞在中にご自身の口座残高の英文でのコピーを準備してください。
各銀行で有料ですが、英文での残高証明を発行してくれますので、銀行へお問い合わせください。

wiseの開設

オランダ渡航後に当然現地通貨での支払いが必要になります。
オランダではキャッシュ文化よりも、キャッシュレス文化なので海外で利用できるデビットカードまたは、クレジットカードが必要です。
また、渡航後にすぐに銀行口座も開設はできません。

そこで私がおすすめなのがwiseです。
wiseは、日本円やユーロなど、様々な通貨をマルチカレンシーで扱えるため、為替手数料を節約することができます。また、デビットカードが発行されるので、EU圏内でもすぐに使えるのも魅力の一つです。

口座開設も簡単で、オンラインで申し込みをするだけで、数分で完了します。
申し込み後、本人確認のために、免許証やパスポートなどのID書類を提出する必要があります。

そして、口座開設後は、wiseのアプリやウェブサイトから、自分の通貨を選んで、為替レートの確認や送金ができます。 日本から海外送金をする場合も、手数料が安く、スムーズに送金できます。
日本滞在時にアカウントを開設しておくと強い味方になります。

下記リンクから口座開設していただくと、私の招待で最大500 EURまでの送金手数料が無料になる送金クーポンをつけています。

オランダ渡航後の流れ

オランダに渡航後は以下の流れになりますが、VISA申請後仮滞在許可が下りた時点でオランダで労働することが可能になります。
1. 移民局(IND)へのVISA申請 2. 在オランダ日本大使館で書類の翻訳 3. 戸籍謄本のリーガリゼーション 4. 市役所へ住民登録 5. 商工会議所(KVK)で法人登録 6. 銀行口座開設 それではそれぞれ詳細を記載していきます。

移民局(IND)へのVISA申請

Application for the purpose of residence of ‘to work on a selfemployed basis’ (foreign national)という申請用紙に、必要な情報を記載して移民局へ郵送で提出します。
申請用紙のリンク 私がGoogle翻訳で日本語訳した申請用紙も共有します。日本語訳リンク この書類と提出書類を同封して移民局へ郵送してください。
※申請書の記載にはオランダの会計士の記載が必須になりますので、オランダの会計士と契約する必要があります。

移民局で申請を受理すると、記載した住所へ申請手数料を支払う書類が届きます。
書類が届いたら、指定の口座へ送金してください。
この時の送金先はオランダの銀行口座を指定されているので、オランダの銀行へユーロ送金できる金融機関が必要です。
オランダの銀行にユーロ送金する金融機関が無い方は事前にwiseを開設しておくことをおすすめします。

申請費用を支払い後、移民局へ訪問し指紋登録や写真を撮り、仮滞在許可をもらえます。
仮滞在許可をもらえたら、その日からオランダで正式に労働することができます。

在オランダ日本大使館で書類の翻訳

在オランダ日本大使館で日本から持ってきた戸籍謄本を翻訳してもらいます。
方法としては、サイトから申請書をダウンロードして郵送手続きするか、直接在オランダ日本大使館へ訪問して依頼するかです。
翻訳申請から受け取りまで1週間くらいかかります。
詳細は在オランダ日本大使館のWebサイトの ■身分上の事項に関する証明に記載があります。
不明な点がある場合は、電話かメールをすると親切丁寧に回答していただけます。

※申請料金は、現金のみの支払いです

戸籍謄本のリーガリゼーション

戸籍謄本を在オランダ日本大使館で翻訳してもらったら、オランダ外務省に訪問しリーガリゼーションを受けてます。 オランダ外務省住所:Rijnstraat 8, The Hague

受付方法は、上記住所に訪問し、1階に受け付け機会があるので機械でリーガリゼーションを選択して受付番号を受け取り、呼ばれるまで待つという方法です。
機械の操作がわからない場合は、付近に係りの方がいるので質問してサポートを受けることができます。
※申請料金は、カードが利用できます

リーガリゼーションは日本大使館から直接オランダ外務省に行くのがおすすめです。 午前中に済ませられるように早めに訪問しましょう

市役所へ住民登録

INDからVISAの仮滞在許可がおりて、戸籍謄本のリーガリゼーションが終わったら、住居エリアの市役所へ訪問して、住民登録を行います。
繰り返しですが、住民登録は以下2点が済んでから行う必要があります。

  • INDからVISAの仮滞在許可がおりている
  • 戸籍謄本のリーガリゼーションが終わっている 登録方法は、お住まいの市役所に電話でアポイントをして訪問するようにしてください。
    住民登録完了後、後日郵送で市民番号(BSN番号)が送られてきます。

商工会議所(KVK)で法人登録

BNS番号を受け取ったら、DigiDに登録してください。
DigiDとは?登録方法の記事紹介 starting-business-netherlands.com

DigiD登録後以下の順番で商工会議へ手続きを行います。

  1. KVKのサイトからDigiDにログインします。
  2. 登録フォームに記入する
  3. 登録フォームに 100% 記入すると、すぐにオンラインで任意の商工会議所オフィスに予約を入れることができます。 予約当日はビジネスに関するヒアリングがありますので、ビジネスプランを一緒にお持ちください。
    個人事業主の登録が完了したら、会社の定款をもらえますので(有料)定款をもらい大切に保管してください。

銀行口座開設

個人事業を登録し会社の定款をもらったら、オランダの銀行へアポイントをし法人と個人の銀行口座開設を行います。 銀行は以下2銀行がおすすめです ING BANK:

https://www.ing.nl/

ABN AMRO BANK:

https://www.abnamro.nl/

銀行口座開設が終わったら一通りVISA取得と移住が完了です。

まとめ

日本国内でやることとオランダに来てからやることに分けてそれぞれ準備が必要です。
銀行手続きは最後の方になるので事前にオランダでも利用できるデビットカードを持っておくと便利です。
家探しとINDへのVISA申請書が何度が高いですの時間を十分に確保して取り組んでください。
全てを個人で行うのは時間労力がかかりますので、移住サポートサービスを利用するのがおすすめです。

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