【オランダ】海外移住ログ

オランダでの生活関連のブログ

オランダが世界で一番子供が幸せな国と言われている理由、日本との比較

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もう結構以前になりますが、unicefが調査した結果

世界で一番子供の幸福度が高い国が、私が住んでいる”オランダ”です

私の2人の子供もオランダの現地校に通っています。

現地の教育を受けている子供を持つ、父親の視点から

何故オランダが子供の幸福度が高いのかという事をまとめました。

 先ず、この記事を書くにあたり私の個人的な主観であるという事をご理解ください。

 

子供に対する考え方

第一に日本とオランダで違う事

子供に対する大人の考え方でしょう。

 

オランダは子供が生まれた頃から、両親と寝室を別にします

理由は単純で”自立”をする為です

この自立とは子供は子供の人生を歩むのですから

自分で”選択”して生きていくという事が前提ですね。

これについては、また後ほど補足いたします。

また、夫婦と子供はある意味家族ですが、別々と区分けしていると考えられますね。

つまりオランダでは、小さいころから自分で選択を与える環境を大切にする

 

一方日本は如何でしょうか。

小学生低学年までは、両親と一緒に寝るのが一般的ではないでしょうか。

つまり、日本の場合は子供の自立よりも”保護”を優先する傾向にあると考えられますね。

 

幼稚園頃

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幼稚園に入ると子供たちは外部の人と触れ合う事になります。

当然両親も自分の子供以外と自分の子供を比較する機会も増え

他の子どもと自分の子供の成長を無意識、意識的に比べてしまうのではないでしょうか。

また、幼稚園の頃から勉強を始めさせるご両親もいらっしゃると思います。

 

オランダでは、幼稚園世代では勉強はありません。

遊ぶことが仕事です。ただし習い事はします。

勉強主体ではなく、遊びや習い事がメインです。

 

ここでも、比較すると

日本の場合はご両親の意向で、勉強を始める

もしくは、習い事を始めるなど 親の”意思”が非常に強いのではないでしょうか。

 

しかしオランダは幼少期から、自立を優先している為

自分が嫌だと思う事は両親から強制されることはありません。

興味のある部分を伸ばす、もしくは自分がやりたいという事に時間を使います。

 

既に幼稚園世代で比べても、自由度はオランダの方が既に高いと思います。

 

小学生頃(低学年)

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本格的に勉強が始める頃です

 

日本の学校に子供を通わせたことが無い為

私の時代(かなり古い)と比較になりますが

 

日本の場合は、入学すると勉強が主体になりますね

テストや、宿題も始まります。

また、更に両親は子供の学力を気にするようになるのではないでしょうか。

テストで点数が悪ければ、

自分の子供が周りより劣ってしまっているのでは無いかと不安になり

同級生や同僚の家庭の子供が、何か習い事をしたりすると

自分の子供にもやらせないと、置いて行かれるのではないかと不安になり

とにかく周りと比較して自分の子供は、平均的かどうかという事で

少しでも平均値を下回ると、子供よりご両親の方が不安になるのではないでしょうか。

 

オランダでも小学生になると当然、授業が始まります

しかし、宿題などはありません勉強は学校だけで十分という考えで

この時期はまだまだ、遊びやが中心です。

塾などに通う子もいなく、放課後は友達と遊ぶか習い事がほとんどです。

また、先生も勉強よりも子供たちの得意なことを伸ばすという方針です。

 

日本のように親が家で勉強ばかりさせてる場合、

先生に注意されると思います、理由はシンプルでこの年代はまだまだ

自分の興味のあることを延ばす時期で 親が子供に勉強を強要させること自体

その概念がないからです。 

当然、勉強が好きな子供がいたら自分でやりたくてやるというのは問題ありませんが。

 

なので、勉強ができないことは問題ではありません。

むしろ、学校でのルールを守らない、他人に迷惑をかけるなどのほうが

問題になると思います。

 

なお、オランダでは勉強が得意な子供は自分の意志で

飛び級することも可能ですし、遅れていると感じたら留年することも選択できます

留年することも珍しいことではないため、恥ずかしいことでも何でもありません

学校が合わない場合は、学校を変えることも普通ですし

学区がないため、どの学校に行くのも自由です。

 

本当に自由の多い国だと思います。

子供の特徴について

オランダは個人主義と自由の中で育ちます

腑に落ちないことがあれば、両親でも、先生でも臆せず

議論します。

人は人私は私という考え方で、全体のルールは尊重しますが

人と同じでなければいけないと言う事は、親子共に全く考えません。

 

日本の場合は、学校の規則で持ち物なども決められていたり

全員が平均的であることに重視し

子供の選択よりも大人の意思決定の中で動いている時間のほうが多いのではないでしょうか。

 

また、主張するよりも協調性を意識し

発言するよりも、同調する傾向にあると思います。

これが大人になると、空気が読める、言わなくても汲み取る力にはなるのでしょうが。

 

私の子供の教育についての考え方

私の子供たちは現地の学校に通ってますが

将来日本に帰る可能性が0ではないですし

大学や就職で日本での生活を希望するかもしれません

その時のために日本人の補習校に通わせ

日本語の勉強をしております

 

また、日本的な考え方もやはり日本人なので教えるようにしてます

目上の人への接し方なども教えないといけません。

 

もし全てを現地にあわせてしまったら

日本語の読み書きができなくなり、敬語も使わなくなりますね

なので必要最低限の日本でのマナー的な事は教えるようにしてます。

 

これはまた別の機会に書こうと思いますが

この世界一子供の幸福度が高い国の教育を受け

大人になったらどういう大人のなるのかという事は別の機会にします。

 

まとめ

・生まれた時から自立優先に考える

・大人が決めるのではなく、子供が自分で選択する事を大切にしている

・個人主義である

・小学生のうちは学力は問題にならない、むしろ遊びや習い事が中心

・転校、飛び級、留年ができ、学校は行きたい学校に行ける

・運動会など優劣をつけるような行事もない

・PTAなど親が学校運営に関わることもない

等日本と違う部分が多く、確かに子供には幸せな環境であると

思います。

最後に

当然日本の教育のほうがよい面も多々あると感じております

これはまた、別の機会に記事にしようと考えてます

 

しかし、海外から日本のニュースを見ていて、

一つだけ許せないことがあります

それは親による子供への虐待です

酷い時には、わが子が死んでしまうほどのニュースも目にする機会も多いです。

 

オランダではこのような悲しいニュースを目にすることはありません。

オランダでは子供の頃から、暴力がいかに悪かを教えます

徹底して教えるため、当然大人も同様です。

問題が発生したら、話し合いが鉄則です。

これは親子でも同様で、わが子でも暴力を振るった場合は

逮捕されると思います、勉強の強要だけでも虐待的に受け取られるケースもあります

 

また、家族以外の近所まわりの大人たちも

おかしな事や不振な事があれば、普通に気にして話に入ってきます

他人の家庭だから見てみないふりということもありません。

 

この点においては、日本の悲しいニュースを見るたびに

このような悲惨な事件が、なくなる事を願っております。

 

親は子供が自立するまでサポートする義務があります

間違った方向に進まないようにアドバイスする権利もあります

しかし、子供は自分の所有物ではありません

子供には皆平等に幸せになる権利があり

その権利は当然実の親でも奪うことはできません。

どうか、不幸な事件が日本から、世界からなくなる日が来る事を

願っています。